終戦から75年、私は何を語ろうか

読者の方からのお手紙がいくつか届きました。出版して3年が経ちますが、今でも沖縄の慰霊の日や終戦記念日の前後に、手にとっていただけているようです。とてもありがたいことです。

そのうちの1通は、中学校社会科教員をされている県外在住の方。今年の修学旅行で沖縄を訪れる予定になっていたのだそう。来沖できなくなった生徒たちのために、沖縄戦の話をきかせて欲しいとのこと。今年は特に「平和学習」の時間がとれない学校現場が多いと聞いていたので、驚きました。その熱意にうたれ、講演をお引き受けすることにしました。

沖縄戦を生きぬいた人びとの話を通して、私が生徒たちに語りたいことは何だろう。先の見えない今だからこそ、生徒たちに届けたいことは何だろう。沖縄を訪れたことのない生徒たちにニオイも風も伝えられるだろうか。オンライン講演でどんなことができるかな。アイディアを膨らませてみようと思います。 

沖縄戦を生きぬいた人びと

沖縄戦を生きぬいた人びと

 

 

沖縄戦体験者と「見える物語綴り法」

地域心理臨床の実践「見える物語綴り法」の論文が『臨床心理学』増刊第12号に掲載されます。

2005年から始めた「沖縄戦体験の語らいの場」。グループ参加者の逝去により、遺された人びとは、語らう人と場を再び少しずつ失っていきました。それでも、戦世を生きぬき、戦後”自分だけが苦しんでいたわけではない”ことを共有できた人びとは、穏やかに”ひとり”でも居られるようになっていました。そんな人びとの新たなニーズが「想い出(体験や感懐)を見える形で後世に遺したい」というもの。

人生の最期を迎えようとしている人びとの自分史。時の痕跡はささやく、紡がれる記憶。2013年からスタートし、今年で7年目。創作を共にさせていただいた90代後半の方の物語を執筆しています。

「見える物語綴り法」については機会をあらためて記します。

 

 

いつかやろうを始めてみた

Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.

いつかやろう,いつかやれたらいなと思っていたことを「できることから少しずつ」始めてみようということで,ブログを開設してみました。

 

「書き残そう,あなたの人生物語」

はてなブログのキャッチコピー。日々の雑感を自分の言葉で綴っていけたらいいかなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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