終戦から75年、私は何を語ろうか

読者の方からのお手紙がいくつか届きました。出版して3年が経ちますが、今でも沖縄の慰霊の日や終戦記念日の前後に、手にとっていただけているようです。とてもありがたいことです。

そのうちの1通は、中学校社会科教員をされている県外在住の方。今年の修学旅行で沖縄を訪れる予定になっていたのだそう。来沖できなくなった生徒たちのために、沖縄戦の話をきかせて欲しいとのこと。今年は特に「平和学習」の時間がとれない学校現場が多いと聞いていたので、驚きました。その熱意にうたれ、講演をお引き受けすることにしました。

沖縄戦を生きぬいた人びとの話を通して、私が生徒たちに語りたいことは何だろう。先の見えない今だからこそ、生徒たちに届けたいことは何だろう。沖縄を訪れたことのない生徒たちにニオイも風も伝えられるだろうか。オンライン講演でどんなことができるかな。アイディアを膨らませてみようと思います。 

沖縄戦を生きぬいた人びと

沖縄戦を生きぬいた人びと