沖縄戦体験者と「見える物語綴り法」

地域心理臨床の実践「見える物語綴り法」の論文が『臨床心理学』増刊第12号に掲載されます。

2005年から始めた「沖縄戦体験の語らいの場」。グループ参加者の逝去により、遺された人びとは、語らう人と場を再び少しずつ失っていきました。それでも、戦世を生きぬき、戦後”自分だけが苦しんでいたわけではない”ことを共有できた人びとは、穏やかに”ひとり”でも居られるようになっていました。そんな人びとの新たなニーズが「想い出(体験や感懐)を見える形で後世に遺したい」というもの。

人生の最期を迎えようとしている人びとの自分史。時の痕跡はささやく、紡がれる記憶。2013年からスタートし、今年で7年目。創作を共にさせていただいた90代後半の方の物語を執筆しています。

「見える物語綴り法」については機会をあらためて記します。